スパイファミリーはアニメ3期の制作が決定し、ますます盛り上がりを見せています。
アニメ3期で初めて登場するキャラといえば、ダミアンの母親であるメリンダ・デズモンドです。
メリンダは初登場時から謎が多いキャラとして描かれており、その正体に注目が集まっています。
今回は、ダミアンの母であるメリンダ・デズモンドの正体や、震えながら笑った理由などを考察してまとめます。
メリンダ・デズモンドとは?
スパイファミリーのメリンダ・デズモンドは、アーニャのクラスメイトのダミアンの母親であり、ロイドの標的であるドノバン・デズモンドの妻でもあります。
また、愛国婦人会という組織のリーダーでもあり、いつも婦人会のママ友さんたちとお茶やバレーボールを楽しんでいるようです。
愛国婦人会は、傷病軍人を支援するチャリティーイベントにも参加しています。
メリンダはややタレ目の可愛らしい女性で、顔は息子のダミアンにそっくりです。
普段はほんわかとした雰囲気を醸し出していますが、スイッチが入ると表情が一変。
あのヨルですらたじろぐほどの殺気を見せていました。
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メリンダ・デズモンドは二重人格?
メリンダが二重人格だといわれるようになった直接的な原因は、スパイファミリー11巻の75話にあります。
75話はバスジャック事件が解決したときのストーリーで、メリンダは無事解放されたダミアンを迎えに来ました。
このときメリンダは涙を流してダミアンを抱きしめ、息子の無事を喜びます。
心の中はダミアンに対する愛情に溢れており、心を読んだアーニャが「おじと同じジャンルだった」という感想をもらします。
しかし、ダミアンが「泣いたことは父上に言わないでください」と言ったとたん、メリンダの様子が一気に変わります。
いきなり怖い顔になりダミアンから離れると、打って変わってダミアンに対して「憎い」などという負の感情を抱きます。
このときの人格の変わり具合から、メリンダは二重人格ではないかと言われるようになりました。
ただ、このときメリンダは、ダミアンを「憎い」と思いながら「愛してる」と思うなど、相対する感情を同時に胸の内に抱えていました。
二重人格というのは人格が完全に変わることなので、ダミアンへの愛情も混在している状態では、二重人格とはいえないと思います。
メリンダは二重人格というよりは、何らかの要因からダミアンへ歪んだ愛情を持つようになったと思われます。
メリンダとダミアンの関係
では、メリンダ・デズモンドと息子のダミアンは、どのような親子関係にあるのでしょうか?
ダミアンは普段は寮で暮らしていますが、家でもあまり家族とは一緒に過ごしていないようです。
ダミアンは父親だけでなく母親も自分に関心がないと思っており、親からの愛情に飢えています。
バスジャック事件が終わった後にメリンダが自分を迎えに来たときには、母親が自分の心配をしてくれていたことに感動していました。
ただ、家に帰った後は1人で食事をしており、メリンダはダミアンと違う部屋に行ってしまいました。
しかし、その食事はメリンダの手作りであり、そのことからメリンダが息子のことを本当は愛していることが伝わってきます。
ダミアンに複雑な気持ちを抱いているメリンダですが、ダミアンを愛していることに違いはないようです。
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メリンダが笑った理由
メリンダ・デズモンドは、デパートでたまたま出会ったヨルと仲良くなります。
ヨルを車で送っていく最中、メリンダはヨルにデズモンドのことを「これからもお願いね」と言います。
子ども同士が同じ学校に通っているママさんが、ママ友に「これからもよろしく」という意味の言葉を言うことはまったくおかしくありません。
しかし、このときのメリンダは、汗を流して震えながら歪んだ笑みを浮かべ、ボソッとした声でこのセリフを言ったのです。
このときの笑った顔には、ヨルも違和感を抱いたようです。
では、メリンダはなぜことのとき怯えたような笑った顔をしたのでしょうか?
このシーンより少し前に、メリンダはお茶会の途中でヨルからアーニャがダミアンを殴ったときの話をされ、笑って気にしないよう流しています。
それでもなおヨルが食い下がろうとしたとき、「もういいの」と怖い顔で言いました。
このシーンと最後の謎な表情を浮かべたシーンに共通するのは、話題がダミアンに関するものだったということです。
前述した通り、メリンダがダミアンのことを愛していることは間違いありません。
それなのにダミアンの話題をさっさと切り上げようとしたり、震えたように小声でよろしくと言うのは、ダミアンを愛していることを周囲には悟られないようにしていると考えられるのではないでしょうか。
特に車の中でのボソボソっとした声は、ダミアンを気にする態度を運転手に聞かれたくなかったか、またはドノバンに盗聴されているという可能性もあります。
しかし、親としてダミアンのことを口にせずにはいられず、結果的にあのような意味深な表情になってしまったと思われます。
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メリンダとデズモンドの関係
メリンダ・デズモンドが二重人格のようになったきっかけは、ダミアンがドノバンの存在を口にしたときでした。
このことから、メリンダはドノバンと何らかの確執があり、自分が憎んでいるドノバンを崇拝するデズモンドを許せない思いがあるのではないかと考察できます。
ただ、傷病兵のバザーに現れたとき、メリンダはドノバンや家族に対する愛情を感じられるセリフを口にしました。
具体的には、次の言葉になります。
私にも親はいるし 子の親でもあり 夫の妻でもあります
彼らを失ったらきっと私も誰かを恨むもの
(『SPY×FAMILY』MISSION:91より引用)
このセリフからは、メリンダはドノバンや子どもたちのことを心から愛していると伝わってきます。
ただ、このときは愛国婦人会の人たちも周りにいたため、自分たちは仲の良い家族だと主張するための建前であったという可能性もあります。
その後、メリンダが出てくる話はまだないので、メリンダとドノバンの関係がどういったものなのかは詳しくわかりません。
ただ、今後ドノバンの正体か明かされていく中で、メリンダとの関係についても判明してくと思います。
2024.10.14追記
ジャンププラスで配信されたMISSION:106では、これまで謎が多かったデズモンド一家についてのエピソードが描かれました。
作中で初めて一堂に介したデズモンド一家。
このエピソードからは、メリンダがドノバンのことを非常に恐れている様子が伺えました。
このことから、これまでのメリンダの謎の笑いや怖い表情の原因はドノバンにあると考えて良さそうです。
なぜメリンダがここまでドノバンを恐れているのかはわかりませんが、ドノバンの前ではダミアンを庇うこともできないようです。
メリンダ・デズモンドの正体を考察
ここまではメリンダの中にある二面性や、ダミアンやドノバンとの関係などを見てきましたが、結局メリンダの正体とは何でしょうか?
具体的に見ていきましょう。
ガーデンの関係者
ヨルが店長にメリンダと親しくなったことを報告したとき、店長はそれをあっさり許しています。
このことから、メリンダはガーデンの関係者であるという可能性もあります。
ヨルに対してひどく好意的なのも、ガーデンの関係者でヨルのことを知っていたとすれば納得できます。
もしかしたら、フォージャー家のようにメリンダとデズモンドも仮面夫婦で、メリンダはスパイとしてデズモンド家に入り込んでいるのかもしれません。
ただ、店長が「保守派とはいえ何かあったときは敵対する」といった意味のことを言っていることから、完全にガーデンの仲間というわけでもなさそうです。
ロイドと敵対
もしもメリンダがドノバン側の人間であれば、遠くない将来ロイドと敵対することでしょう。
ロイドが警戒しているように、フォージャー家のことをすでに知っていて、わざとヨルに接触してきたという可能性も捨てきれません。
ただ、今のところはヨルとの仲も良好で、敵対するような感じは見られません。
ただのいい人
メリンダはダミアンへの二面性から、ちょっと怖い人だというイメージがありました。
しかし、そのイメージが覆ったのが、91話でのバザーでの話です。
このとき、愛国婦人会のメンバーの暴走を止め、行き過ぎた言動ををたしなめています。
また、戦時中の首相夫人として、戦争で父親を亡くしたミリーに謝罪をしました。
これらの姿から、メリンダは非常に素晴らしい人格の女性であることがわかります。
これがもし演技でなく本心からの言動だとすれば、ただ息子を愛するだけのいい人であるといえます。
心に闇を抱えていることは確かですが、それはメリンダの個人的な問題で、ロイドの任務などには関わってこない可能性もあるでしょう。
スパイファミリーのメリンダ・デズモンドまとめ
メリンダ・デズモンドとダミアンとの関係、怖い顔で笑った理由や正体などをまとめました。
メリンダは一見人の良さそうな女性ですが、ダミアンやヨルの前で見せた怖い顔が謎を深めています。
メリンダに対して確実にわかっていることは、ダミアンに対して愛情と闇を同時に抱えていることと、対外的には非常に素晴らしい前首相夫人としてふるまっていることだけです。
なぜメリンダがダミアンに歪んだ感情を持つようになったのかや、フォージャー家と敵対するのかどうかなどは、徐々に明らかになっていくでしょう。