「小説家になろう」発の『おひとり様には慣れましたので。』は、婚約者に放置されていた主人公がおひとり様の楽しさに目覚めていく物語。
pixivでは『おひとり様には慣れましたので。婚約者放置中!』とのタイトルで漫画版が連載中です。
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今回は、『おひとり様には慣れましたので。婚約者放置中!』の漫画のあらすじや、結末のネタバレを紹介します。
おひとり様には慣れましたので。の漫画はどこで読める?
おひとり様には慣れましたので。の漫画は、連載されているpixivで第1話の前後編と、最新話を無料で読むことができます。
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おひとり様には慣れましたので。の漫画の1話〜6話のあらすじネタバレ
ここでは、コミックシーモアで配信中の、おひとり様には慣れましたので。の1話から6話までのあらすじネタバレをまとめます。
1話
伯爵令嬢のニコル・ポートレットは、ケイオスという男性と婚約していました。
しかし、ケイオスは幼なじみでもあるキャロライン王女につきっきりで、ニコルのことなど二の次三の次。
ニコルはいつも放置され、学園での行事もいつも1人で参加していました。
行商の市が開かれる日が近づき、ニコルは去年ケイオスと一緒に出かけたときのことを思い出します。
そのときもケイオスはキャロラインのことばかり考え、散々なお出かけとなったのでした。
ニコルはケイオスを誘うのが嫌で、1人で市へ出かけることを決意します。
しかし、実際に1人で出かけるととても快適で、おひとり様の楽しさに目覚めるのでした。
一方のケイオスは、ニコルから市へ誘われると思いながら数日を過ごしますが、当日になってもニコルからの連絡はありません。
行商の市の当日、仕方なくニコルの家へ直接彼女を迎えに行きますが、すでにニコルは市へ出かけた後でした。
翌日、ケイオスはニコルになぜ1人で出かけたのかと怒りますが、ニコルは「約束はしていませんよね?」ときょとん顔。
そして、戸惑うケイオスを残し、「私のことはお気になさらず」と笑顔で去っていくのでした。
2話
1人でいることに慣れてきたニコルは、堂々とおひとり様ライフを楽しむことに。
すると、これまでヒソヒソと陰口を叩いていた周囲の声も徐々に小さくなっていきました。
そのうち花祭りの時期が近づいてきて、学園ではその話題で持ち切りになります。
ニコルも去年はケイオスから花をもらいましたが、それがキャロライン王女へあげた花の残り物だったことから、今年はケイオスとは会うつもりもありませんでした。
その頃、キャロラインから「婚約者に会っているか」と訊かれたケイオスは、そういえば最近まるでニコルと会っていないことに気づきます。
ケイオスはキャロラインのことを幼なじみとして大事に思っているだけで、特に女性として見ているわけではありませんでした。
しかし、キャロラインが隣国へ嫁ぐことが決まったことで、この国にいる間だけでも役に立ちたいとずっと側にいたのです。
ただ、そのせいでニコルのことをまるで気にかけていなかったことは事実でした。
「婚約者を蔑ろにするな」とキャロラインに注意されたこともあり、少しニコルのことを気にしだすケイオス。
しかし、当のニコルはケイオスに「花はいらない」と手紙を出し、1人で祭りを楽しむ気満々でした。
そして花祭り当日、相変わらず1人で出かけようとしたニコルでしたが、それを知ったケイオスが慌ててやって来て一緒に祭りに行こうと誘われます。
そしてケイオスから花を買ってもらい、さらに去年の花がキャロラインの残り物であるというのは誤解だったことを知ります。
ただ、その後のデートはまるで盛り上がらず、ニコルはとても退屈な気分を味わうのでした。
3話
隣国の作者が書いた本にハマっていたニコルは、まだ翻訳されていないその作者の本を読むため、隣国の言葉を学ぶことを決めます。
図書館で本を読んでいたニコルは、その本の悲しい結末に思わず涙を流しました。
そこを同級生のロベリアの彼氏であるエミリオに目撃され、「ニコルはケイオスからDVを受けている」というあらぬ誤解をされるようになります。
また、ニコルが隣国のイーガル語を学んでいることで、キャロラインとともに隣国へ行くケイオスを追うため、ニコルも必死でイーガル語を勉強しているという噂までたち始めました。
その噂を知ったケイオスの友人やキャロラインは、ケイオスにニコルとのことを忠告。
また、キャロラインは自分のせいで誤解が生じてしまったとして、ニコルに直接会って謝罪しようと考えます。
キャロラインはニコルをお茶に誘って不快な思いをさせたことを謝りますが、ニコルはキャロラインが自分のことを邪魔に思っているだと盛大な勘違いをします。
そして、「いつでも婚約解消していい」と爆弾発言をし、キャロラインを大いに動揺させました。
また、ニコルが「白い結婚でいい」と言うのを聞き、キャロラインは事態が思っていたよりも深刻であることを察しました。
4話
ニコルが自分たちの仲を完全に誤解していると知ったケイオスとキャロライン。
ケイオスもようやく事態の重さを把握し、ニコルをデートに誘うことにします。
お茶をしながらきっぱりとキャロラインに特別な感情はないと告げますが、これまでのケイオスの態度から、ニコルにはその言葉がどうしても信じられませんでした。
もうすっかりケイオスに関心をなくしているニコルは、「いいんです」「私も1人で行動したほうが楽ですし」とケイオスを完全拒否。
ケイオスはそこで初めて、これまでニコルとどう接していいかわからず、一緒にいて楽なキャロラインのほうへ逃げていたのだと気づきました。
そして、「白い結婚でいい」と面と向かって言われ、これからどう挽回していけばいいのかと絶望に襲われるのでした。
5話
ニコルとの地獄のデートが終わり、どん底まで落ち込むケイオスとキャロライン。
友人たちはなんとかニコルの気持ちを取り戻せと、ケイオスに助言をします。
そこで、ニコルはお昼を一緒に食べようとニコルを誘いに行きますが、そこで「ケイオスがDVをしている」と信じ切っているロベリアたちクラスメイトに阻止されてしまいます。
ニコルは彼女たちに連れ去られ、ケイオスはエミリオに捕まります。
エミリオはケイオスにDVのことを追及しますが、ケイオスはDVなどしていないと反論。
そこでエミリオは友人たちと一緒にケイオスを拘束し、ケイオスを嘘発見器へと縛り付けるのでした。
一方のニコルはロベリアたちに守られながら、1人ではなくなったけどこれはこれで楽しいと、ランチを楽しんでいました。
6話
嘘発見器から何とか逃げ出したケイオスは、キャロラインや友人たちに自分にDV疑惑がかけられていることを話します。
疲れ切っているケイオスを見て、キャロラインは自分が何とかしなければと決意。
なぜか男装をして、ニコルのもとへと向かいます。
そして、ニコルに迫りながら、ケイオスとの誤解を解くために自分は昔から男勝りだとアピール。
しかし、その姿はニコルを口説いているようにしか見えず、そこにやって来たケイオスは必死でニコルからキャロラインを引き離します。
そして2人でケンカを始め、ニコルはポカンとしながらその様子を眺めていました。
この騒ぎで「キャロラインがニコルを口説いていた」という新たな噂が出るようになり、生徒たちの間ではニコル、ケイオス、キャロラインが禁断の三角関係にあるといわれるようになってしまいました。
ケイオスとキャロラインは友人たちから散々怒られ、このままではダメだと思った友人たちは、ニコルのクラスメイトたちに協力を仰ぐことにしました。
7話
これまでの事情を聞いたロベリアは、正座するケイオスに向かって「アホですの?」と一蹴。
他の友人たちも呆れ返りニコルに同情し、他の男性をニコルにあてがおうと相談し始めます。
しかし、ケイオスの友人やキャロラインに「協力してほしい」と頼まれ、仕方なく2人の橋渡しをすることにしました。
そこで、ロベリアは来週開催される交流会を話題に出し、一緒に参加してもらえるよう今すぐニコルに手紙を出せとケイオスに指示するのでした。
ケイオスは言われた通りすぐに「交流会でエスコートさせてほしい」と手紙を書きますが、ニコルはそれをキャロラインの輿入れが決まったことでケイオスが側にいられなくなったからだと解釈。
特に何も感じることなく、「よろしくお願いします」とだけ返事を書いて読書の続きを楽しみます。
その途中、少し翻訳が難しい部分があり、紙に書き出すことにします。
その内容は「あなたは私を愛してるんじゃない。装飾品のひとつだった私をなくしたのが惜しいだけ」というものでした。
ニコルはその文章をうっかりケイオスの手紙に書いてしまい、それをそのまま出してしまいます。
それをニコルからの返事だと思い込んだケイオスは、キャロラインとともに頭を抱えるのでした。
8話
ニコルからの手紙を見て、恐怖に震える生徒会の面々。
しかし、これまでのケイオスの態度からすればそれも仕方ないと考えます。
それに反論するケイオスに、突如として乱入してきたロベリアが、まずはニコルに謝れと迫ります。
そして「愛とは何か」を深く悩むケイオスに、友人たちは「真摯に誠実に向き合え」とアドバイスを送ります。
ケイオスは「愛」に加え「真摯」と「誠実」についても悩みつつ、ニコルに何も期待されていないことに深く傷ついていました。
そのとき、中庭でエミリオがロベリアにプレゼントを贈っている姿を目撃します。
エミリオがロベリアのためを想って髪飾りを選んだと知り、自分はこれまでニコルのことを考えて贈り物をしたことがないと気づきます。
そこで、以前ニコルが「オレンジが好き」と言っていたことを思い出し、ニコルにオレンジの花の髪飾りを贈りました。
しかし、それでもニコルにはケイオスの気持ちは届かず、「放っておいてくれればいいのに」と思います。
しかし、女性が働けないこの国では結婚しないと生きていけないという現実に憂いを感じ、女性でも男性と同じ職業につける隣国イリーガルを羨ましく感じるのでした。
9話
交流会当日、ニコルはケイオスからもらった髪飾りをつけて参加しました。
それを見て、赤くなりながら「似合ってる」と言うケイオス。
そして、自分が選んだ贈り物を相手が身につけてくれることがこんなにも嬉しいことなのだと知ります。
しかし、ニコルはケイオスからの熱い視線にも疑問を抱くばかり。
一方、交流会にはキャロラインの婚約者でもあるイリーガルの王太子・ヴィルヘルムも参加していました。
キャロラインはヴィルヘルムにケイオスとニコルを紹介し、ニコルがイリーガル語を学んでいることを教えます。
その後、作家の話で盛り上がるニコルとヴィルヘルム。
そして、「もっとイリーガルの言語を学びたい」と言うニコルに、ヴィルヘルムはイリーガルへの留学を勧めました。
その提案に目を輝かせるニコルを見て、危機感を覚えるケイオス
ヴィルヘルムが留学についてもっと詳しい話をしようとしたとき、ケイオスは「ダメだ!」と声を上げ、ニコルの腕を掴みました。
10話
ニコルを引き止めたケイオスは、これまでのことを思い出します。
ケイオスはニコルと婚約したばかりの頃、ニコルからの手紙に緊張しすぎて、いつ開封してのかすらわからない状態でした。
ようやく読んだら読んだでなんと返事を書けばよいのかわからず悩み、結局返事をする前に再びニコルからの手紙がきてしまいます。
そんなことを繰り返しているうちに、返事を出す頻度はどんどん減っていってしまったのでした。
場面は夜会へと戻り、ニコルの腕を掴んだケイオスがヴィルヘルムに「俺の婚約者を惑わせないでいただきたい!」と叫ぶように言いました。
そして、ニコルが1人でどこへでも行ってしまうことや、こんな可愛いニコルがイリーガルに1人で行ったら悪い虫がついてしまうことなどを力説。
そこで、なぜ今までニコルを放置していて平気だったのかと自問自答し、ニコルを抱きしめて「誰にも渡さない!」と宣言しました。
シーンと静まり返り、誰もが2人に注目する中、ニコルは「私のような世間知らずを心配してくれたのですね」と見当違いのことを言います。
呆然とするケイオスから離れ、ニコルは満面の笑みで「でも大丈夫です、おひとり様には慣れましたので!」と言うのでした。
それからニコルは本気で留学の準備を始め、ケイオスは素気なく袖にされ続けます。
「おひとり様なんて認めない!」と叫ぶケイオスにはかまわず、ニコルは国費留学生選抜試験に挑み、新たな道を歩きはじめます。
おひとり様には慣れましたので。の小説版結末ネタバレ
小説版のおひとり様には慣れましたので。の小説版は、すでに完結しています。
小説版では隣国へと留学したニコルをケイオスが追いかけ、2人揃って隣国で生活することになります。
2人の間のわだかまりは一応解けますが、それでもニコルはおひとり様ライフが楽しくて、しょっちゅう1人でフラフラと。
それをケイオスが必死で追いかける、という関係が続いています。
キャロラインとはいい友達になってようで、たまに話し相手としてお茶に呼ばれています。
最終的にはハッピーエンドで終わりましたが、結婚まではいかずに物語は終わりました。
おひとり様には慣れましたので。の漫画は完結してる?
おひとり様には慣れましたので。の漫画は、ひとまず10話で1部完となりました。
ちょうど小説版の結末の内容に沿ったところで、1部完としたようです。
小説版の結末ではニコルとケイオスがイリーガルへ行ったところで完結となっていますが、漫画の1部はニコルが留学に行くための試験を受けているところで終わっています。
10話の最後に「第2部のスタートをお楽しみに」と書かれているので、ニコルがイリーガルへ行った後の話は2部で描かれるようですね。
小説版ではニコルの留学生活はちょっとしか触れられていなかったので、ここからは漫画のオリジナルストーリーが展開するのでしょう。
おひとり様には慣れましたので。の見どころ
見どころ①強く成長する主人公
この漫画は、ニコルが婚約者のケイオスから放置され、周囲からバカにされているところから始まります。
最初はニコルもなんとなくウジウジした様子で、読んでる側としても見ていて鬱憤がたまってきます。
しかし、ニコルは早い段階で吹っ切れておひとり様ライフを楽しむようになり、傲慢な態度のケイオスにも毅然とした態度で接するように。
ニコルがどんどん強くなっていく様は、見ていて本当にスカッとします。
また、おひとり様ライフが本当に楽しそうで、心から応援したくなります。
見どころ②2人のすれ違い
この漫画の一番の見どころは、やはりニコルとケイオスのすれ違いでしょう。
ケイオスは本当はニコルのことが好きなのに、その思いが伝わらず誤解ばかりが膨れ上がっていきます。
そして、その誤解をどうにか解こうとケイオス(+キャロライン)は努力しますが、それらはどれも空回り。
必死になるケイオス側の人間と、それらをまったく意に介していないニコルとの温度差が見ていて楽しいです。
見どころ③愉快なクラスメイトたち
おひとり様には慣れましたので。の漫画では、小説版には登場しないロベリアというクラスメイトが登場します。
このロベリア、初めは悪役令嬢のような感じで登場するのですが、ニコルが思った以上にケイオスに相手にされていないことを知ると、とたんにニコルに同情するように。
そして、婚約者のエミリオや他の友人たちと一緒にケイオスを敵視し、ニコルを守ろうとします。
このロベリアたちの勘違いがまた面白く、小説版よりもさらに話を盛り上げる要因となっています。
まとめ
おひとり様には慣れましたので。の漫画は、男女のすれ違いが楽しめるラブコメディ漫画です。
主人公だけはわりと淡々としているのですが、その周囲のキャラたちが騒がしいことこの上ない(笑)
ドタバタコメディが好きな人は絶対に楽しめると思います!
漫画は小説にないエピソードも追加されてるので、小説を読んだ人でも楽しめると思います!