主人公の令嬢が悪を殴りまくる痛快ファンタジーの、『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』。
しょっぱなからぼんくら王子とぶりっ子女が殴られ、スカッとした人も多いのではないでしょうか?
しかし、単なる殴られ役かと思ったテネレッツァですが、その後も作品に登場します。
しかもアニメではEDをジャック状態。
そんなに主要人物なの!?と驚いた人もいるのでは?
今回は、スカーレットの宿敵ともなるテネレッツァの正体について詳しく解説します。
ちなみに、漫画版でのネタバレとなりますので、小説版とは異なる部分があるかもしれません。
ご了承ください。
テネレッツァの正体は?
テネレッツァは異世界転生者
テネレッツァの正体は、日本から転生した異世界転生者です。
元の世界での名前は姫宮テレサ。
女子高校生として変わらぬ毎日を送っていました。
明るく可愛い人気者の同級生からいじめを受けていたことから、そういうタイプの人間全般を憎むようになります。
スカーレットに異常なまでに敵意を燃やしていたのも、前世のこういった経験が影響しています。
なぜ異世界転生した?
テネレッツァが異世界に転生したのは、こちらの世界の女神であるパルミアのせいです。
パルミアは時の神であるクロノアのことが大好きで、クロノアが人間たちに加護を与えているのが許せません。
パルミアはクロノアを独占したい思いから、自分の代行者となる人間を選び、クロノアの加護を持っている人間共々世界を滅ぼそうとしていたのです。
そのパルミアが目をつけたのが、日本で生きていたテレサでした。
テレサはパルミアの雷によって死亡し、その魂だけを異世界に引き込まれます。
そして、パルミアが作った器にその魂を入れられ、パルミアの聖女として動くことになったのです。
テレネッツァの目的
テレネッツァはパルミアの代行者となりましたが、その目的はパルミアとは少し違います。
パルミアは世界を滅ぼすことが目的ですが、テレサは王妃となって国を牛耳ること。
前世で陰キャとして辛い思いをしてきた彼女は、王子様と結婚して王妃となることを夢見ていたのです。
テレネッツァの能力
テレネッツァはパルミアから与えられた「魅了の力」により、人を操ることができます。
カイルがあっさりとテレネッツァに陥落させられたのも、この魅了の力があったからです。
ただ、女性には少し効きにくいという欠点もあります。
また、パルミアから授かった神器により、スカーレットにも匹敵する力を発揮することができます。
スカーレットとの最終決戦ではほとんどパルミアの操り人形と化していましたが、辺り一帯を焦土にするような攻撃をしていました。
テレネッツァの最後とその後
テレネッツァの最後
テレネッツァは魅了の力でジュリアスを味方につけ、スカーレットを倒そうとします。
ジュリアスは一時期この魅了の力に操られますが、完全に心までは奪われませんでした。
そして、ジュリアスの加護である「英雄譚」が発動したことで、パルミアの魅了から抜け出します。
その後、ジュリアスの英雄譚に守られながら、スカーレットはテレネッツァと最後の戦いに。
そして「タイム オブ クロノワール」で自分以外の時間を止め、テレネッツァに渾身の一撃をぶちこみます。
そしてテネレッツァは空の彼方へとふっ飛ばされていきました。
テレネッツァのその後
テレネッツァはその後、カイルや他の生き残ったパルミア信徒たちとともに囚人となり、開拓地へ送られます。
そこで強制労働をさせられるのですが、その生活は意外にも楽しそうなものでした。
テレネッツァはまったく使えない仲間たちにイライラしつつ、前世の美味しい料理に思いを馳せます。
そして、再び成り上がるためにも異世界の料理を作ることを思いつきました。
テレネッツァはこちらの食材を利用しながら工夫し、ハンバーガーとコーラー、フライドポテトを作ることに成功。
その美味しさには偵察に来たジグルドも感激してしまいます。
テレネッツァが再び成り上がるためにと張り切っているため、他の囚人たちにもいい影響が生まれ、管理人からの評価をうなぎ登り。
すでに魅了の力は使えなくなったテレネッツァですが、文句を言いつつ以前よりも生き生きと暮らしているようです。
まとめ
最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうかのテレネッツァは、日本からの転生者であり、パルミアから力をもらった代行者です。
パルミアとの目的はやや異なりますが、その力を利用して成り上がることを考える逞しい女性です。
パルミアの加護がなくなった後も「成り上がってやる!」との思いは消えず、全力で頑張るところは好感すら抱きます。
スカーレット視点で読むとなかなかに憎らしく感じるテレネッツァですが、実際はそこまで嫌な性格ではないのかもしれませんね。
パルミアから解放された今となっては、スカーレットとも良い喧嘩友達になれるのでは?なんて気がします。