子育て笑い話

長男(うしゃお)と長女(うしゃこ)の二人を育児中の主婦です。子育ての日常や豆知識、子育てマンガなどを綴っていきます。

【絵本レビュー】子供に大人気、ノラネコぐんだんシリーズ|シリーズ全作のあらすじと感想

絵本のノラネコぐんだんシリーズは今や子供に大人気の絵本となり、ノラネコぐんだん展が開催されたりノラネコぐんだんカフェができたりと、そのブームはとまりません。

我が家がそんなノラネコぐんだんたちに出会ったのは「ノラネコぐんだん  おすしさやん」が最初でした。

当時はノラネコぐんだんの存在など知らず、ただ単にお寿司大好きなうしゃおくんに「見て見て、お寿司屋さんの絵本があるよ!」と買っただけでした。

そしてうしゃおくんも大きくなり、絵本の存在も忘れかけていた頃、妹のうしゃこちゃんがノラネコぐんだんに興味を持ち始めました。

それを見ていたうしゃおくんもまた一緒にノラネコたちにハマりはじめ、ついにはシリーズ全作買いそろえてしまうこととなりました。

 

今回はそんなノラネコぐんだんシリーズの絵本の紹介と、それらを読んだ感想などを綴っていきたいと思っています。

もしこの先購入を考えている人がいたら、ぜひ参考になさってください(^^)

 

 

ノラネコぐんだん パンこうじょう

 

 

あらすじ

ワンワンちゃんのパンこうじょうをのぞくノラネコぐんだん。

おいしそうなパンが食べたくて、夜中にこうじょうにしのびこみます。

ワンワンちゃんのやり方を見よう見まねでパンを作るノラネコぐんだん。

「かんたんだね」「かんたんだよ」と余裕で作ります。

しかしあるだけの材料を使ってしまったので、さあ大変。

やきがまでパンを焼いているとどんどん膨らむパン。

そして一緒にふくらむやきがま。

「あぶない!」「ドッカーン!!」

やきがまは大爆発、パン工場は大破。

あとにはほかほかの巨大焼きたてパンが残りました。

ノラネコぐんだんたちは起きてきたワンワンちゃんに説教をされ、巨大パンを売り切るべきパンまつりの手伝いをさせられます。

そうしてそそくさと帰ろうとしたところワンワンちゃんに「ちょっと待ちなさい」と引き止められ、最後はパン工場の建て直しをさせられておしまいです。

 

感想

第一作目だけあって、見事な基本構造!

ワンワンちゃんがお仕事→ノラネコぐんだんが悪さをする→ドッカーン!→説教&反省→ 「ちょっと待ちなさい」の流れ。

完璧です(笑)

シリーズが続いていくとこれにだんだん肉付けされたりちょっとパターンに変化が起きてくるのですが、パンこうじょうは基本に忠実!

この基本形が読んでて安心します。

絵本の中に出てくるパンもすごいおいしそうで、それだけでも子供と会話がはずみます(^^)

 

ノラネコぐんだん  きしゃぽっぽ

 

 

あらすじ

ワンワンちゃんはいちばへ作物を運ぶため、汽車に野菜などを乗せて一生懸命準備中。

汽車に乗りたいノラネコぐんだんたちは、ワンワンちゃんがひと休憩しているすきに汽車に乗り込み、勝手に発車させてしまいます。

追いかけてくるワンワンちゃんに必死で逃げるノラネコぐんだん。

ひとまずふりきったところでお腹がすいたノラネコぐんだんは、積荷のとうもろこしを食べようとします。

やきもろこしにいようと石炭が燃える中にとうもろこしをいれるノラネコぐんだん。

相変わらず加減の知らないネコたち、全部ドバっといれちゃいます。

するとポンポン、と何やら音が。

そうしてなんだかふくらんでくる石炭がま。

「あぶない!」「ドッカーン!!」

ワンワンちゃんがおいつくとそこは一面ポップコーンの山となっていました。

ノラネコぐんだんはワンワンちゃんに説教をされ、いちばで農作物を売る手伝いをします。

そうして帰ろうとしたところ「ちょっと待ちなさい」とワンワンちゃんに引き止められ、あまったポップコーンをうりさばきながら汽車の掃除をさせられておしまいです。

 

感想

今回はお店やさんではなく汽車がメインです。

「ちょっとのってみよう」と勝手に汽車を乗っ取るノラネコぐんだんと、いれたとうもろこしが全部ポップコーンになってしまうところには子供と一緒に大笑いしました。

ワンワンちゃんにおいかけられるところが一作目よりボリュームアップしていますが、ほぼ基本形のままですね。

 

ノラネコぐんだん  おすしやさん

 

 

あらすじ

ワンワンちゃんのおすしやさんをのぞくノラネコぐんだん。

おすしが食べたくて夜中にお店にしのびこみます。

ノラネコぐんだんはおすしの回転台に細工をして、おすしのすべりだいを作ります。

これでおすしが自動的に自分たちのところまですべってくるという計算でした。

が、すべってきたのはからっぽのお皿ばかり。

あれ?どうしたの?

見るとおすしは流れてくる途中で他の色んな人に取られて食べられてしまっていたのです。

そしてすべりだいもワンワンちゃんに見つかり、撤去されてしまいます。

 

これは失敗、と再び忍び込むノラネコぐんだん。

次は他の人にとられないように地下に穴をほって、地下までおすしが流れてくるおすしのジェットコースターを作ろうともくろみます。

エッホエッホとがんばって穴をほるノラネコぐんだん。

その途中でつるはしが何かにささって抜けなくなります。

そしてピシピシ、と聞こえる嫌な音。

そう、それは水道管でした。

だんだん大きくなっていくひびに逃げ出すノラネコぐんだん。

「あぶない!」「ドッカーン!!」

噴き出す水でおすしやさんは大破、水槽の魚たちも全部逃げ出してしまいます。

ノラネコぐんだんはワンワンちゃんに説教をされ、魚をとる手伝いをさせられます。

魚がたくさんとれたところで帰ろうとするノラネコぐんだんと、「ちょっとまちなさい」と引き止めるワンワンちゃん。

最後は壊れた水道管とお店の修繕をさせられておしまいです。

 

感想

今回のノラネコぐんだんたちはわるだくみが一度失敗します。

そこが今までとちょっと違ったケースですね。

しかしめげずにもう一度トライするノラネコぐんだん。

悪さをする時の努力は素晴らしいものがありますね。

それにしても今回一番笑ったセリフ。

おすしのすべりだいを見つけて「だれだ! こんなことをしたのは」と怒るワンワンちゃんに「ぜんぜん きがつかなかった」とつぶやくマーミーちゃん(いつもワンワンちゃんと一緒にいる子)。

いや、気づこうよ!!と思いっきり突っ込んじゃいました(笑)

 

ノラネコぐんだん  そらをとぶ

 

 

あらすじ

ワンワンちゃんの飛行場をのぞくノラネコぐんだん。

ワンワンちゃんの目を盗んで勝手に飛行機に乗り込み、飛んでいってしまいます。

ワンワンちゃんから無線がはいるも「こちら かもめごう」「ただいま じゅんちょうに ひこうちゅう」と余裕のノラネコぐんだん。

しかし、なんとその飛行機には燃料が入っていなかったのです。

だんだん下におりていく飛行機。

そしてなんとか無人島へと不時着します。

無線はつながらず無人島で孤立するノラネコぐんだん。

しかしノラネコぐんだんはそんな無人島生活を楽しんでしまいます。

それでも1年をすぎるとさすがに無人島生活に飽きてきて、ノラネコぐんだんは気球を作って無人島を脱出します。

飛行場まで戻ろうとする途中、なわばりを荒らされたかもめたちに襲われ気球をつつかれます。

「あぶない!」「ドッカーン!!」

穴があいて爆発する気球。

そして海に落ちていくノラネコぐんだん。

その海で海水浴を楽しんでいたワンワンちゃんに説教をされ、飛行機を飛行場まで戻す手伝いをします。

そして帰ろうとしたところワンワンちゃんにひきとめられ、飛行機の修理をさせられておしまいです。

 

感想

今回はかなりテイストが変わりました。

なんと無人島生活を送るノラネコぐんだんです。

しかしさすがノラネネコ、生命力強いですね。

どこでも生きていけますよ。

そして今回の笑いポイント。

1年たったあとのノラネコぐんだんの姿。

なんと毛が伸びまくって超もっさりした姿に!!

最後マーミーちゃんに毛をカットしてもらっているイラストがあるんですが、それもあわせて笑えました。

相変わらずストーリー以外でも細かい描写で楽しませてくれます。

 

ノラネコぐんだん  あいうえお

 

 

感想

こちらは物語ではないのであらすじはなしです。

五十音順にたくさんとイラストがかかれています。

例えば「なにぬねの」だと「にくまん」「のりまき」「にぎりずし」「ねころぶ」など、とにかくたくさんの単語や動作が出てきます。

それをノラネコぐんだんがメインの可愛いイラストで本当にこまかく描かれています。

ひらがなを覚えるだけの目的ではなく、ノラネコぐんだんのイラスト集としても楽しめますよ。

 

ノラネコぐんだん   アイスのくに

 

 

あらすじ

ワンワンちゃんのアイスクリムパーラーをのぞくノラネコぐんだん。

アイス工場の人たちが新しいアイスと空の容器をいれかえている隙に、空の容器の中にもぐりこみます。

そしてそのままバイクで運ばれ、アイスのくにへとたどりつきます。

アイスのくにではペンギンたちが山ほどのアイスクリームを作っていました。

ペンギンたちが帰るとさっそくそのアイスクリームを食べ始めるノラネコぐんだん。

山ほどのアイスを食べつくし、さすがに寒くてぶるぶる震え始めます。

寒くて帰ろうと外に出ると、外は吹雪。

ノラネコぐんだんたちは吹雪の中意識が遠のき、その場へ倒れてしまいます。

そこへヤカンの火をつけっぱなしだったかも、と帰ってくるペンギンの子供、ぺんぺん。

倒れているノラネコぐんだんに驚いてお湯をかけてみます。

なんとか生き返ったノラネコぐんだんに毛布と温かいお茶をあげるぺんぺん。

帰りたいと言うノラネコぐんだんに、ぺんぺんはお父さんに頼んであげる、と家に向かいます。

しかし普段は通ってはいけないと言われている海の上の氷の道を通ってしまい、そこでシャチに襲われてしまいます。

ノラネコぐんだんは空のアイス容器を舟がわりにのりこみ、勇敢にシャチと戦いにいきます。

なんとかぺんぺんを助け出すと、シャチは標的をぺんぺんからノラネコぐんだんに変えます。

食べられそうになり空の容器の蓋をしめて閉じこもるノラネコぐんだん。

かじっても容器がかたくてかめないため、シャチはノラネコぐんだんが入っている容器を氷の下へともぐらせます。

息ができなくて苦しくて出てきたところを食べようとする寸法です。

穴の開いた容器には水が入ってきて息も苦しくなってきます。

ノラネコぐんだんが「もう だめだ・・・」とあきらめたその時。

ドッカーン!!

ぺんぺんが呼んできたくじらが氷もろともノラネコぐんだんを陸地まで吹き飛ばしました。

アイスのくにから電話をもらったワンワンちゃん、アイスのくにまでやってきてノラネコぐんだんに説教をします。

ノラネコぐんだんは自分たちが食べてしまった分のアイスクリームを作りなおします。

そしてぺんぺんと追わかれをして帰ろうとしたところをワンワンちゃんに引き止められ、壊したアイスの容器を作りなおさせられておしまいです。

 

感想

ノラネコぐんだんの中でも長めのお話です。

そしてシリーズの中で一番の売り上げを誇っている作品でもあります。

このお話の見どころは、なんといっても初めて人助けをするノラネコぐんだん!

そしてぺんぺんとの友情ですね。

ぺんぺん、とにかく可愛いです♪

もちろん今回も笑いどころは満載。

今回私が笑ったのは、空の容器に入っていたため氷漬けになってしまったノラネコぐんだん。

そしてそのノラネコぐんだんにお湯をかけてあげるぺんぺんと、凍っているのにかまわず説教をするワンワンちゃん

ワンワンちゃん、容赦なし(笑)

アイスのくにはうしゃこちゃんも一番のお気に入りです。

でも一番最初に読むよりは、やっぱり最初は他の基本形を読んでおいてからのほうが「あのノラネコぐんだんが人助けをしている!」と感動できます。

 

ノラネコぐんだん  おばけのやま

 

 

あらすじ

ワンワンちゃんのおだんごやさんをのぞくノラネコぐんだん。

作り方を覚え、夜中にこっそり忍び込んでおだんごを作ります。

おいしく作れてみんなで食べようとすると、いきなり竜巻が店の中に飛び込んできて、おだんごを全部もっていってしまいます。

おだんごを取り戻そうと追いかけるノラネコぐんだん。

一方、竜巻のおかげでお店は全壊。

物音で起きたワンワンちゃん、壊れたお店に驚いて足跡を追いかけます。

ノラネコぐんだんが落ちていたおだんごの串をたどって行くと、木の穴の中からむしゃむしゃ食べている音がします。

ノラネコぐんだんが声をかけると音がやみ、中からお化けが3体でてきました。

驚いて逃げ出すノラネコぐんだん。

すると今度はそこへ竜が出てきます。

竜が何やら呪文を唱えると、何やら怪しい雰囲気。

「あぶない!」「ドッカーン!!」

爆発した後には3匹のこだぬきが。

竜はたぬきの師匠が、おばけはこだぬきたちが変身した姿だったのです。

追いついたワンワンちゃん、事情を聞いてノラネコぐんだん+こだぬきたちに説教をします。

おだんごの材料は使いきってしまったので、ノラネコぐんだんとこだぬきたちは栗やさつまいもの山の幸を使った特別メニューを作るお手伝いをします。

大繁盛して帰ろうとするノラネコぐんだんを引き止めるワンワンちゃん。

最後はこだぬきたちとおだんごやさんを作りなおさせられておしまいです。

 

感想

今回はまたいつもとちょっと違った感じ。

おだんご作りには成功するけれど、なんと他に邪魔が入ってしまうというストーリーでした。

途中に迷路みたいなものがあったり、ドッカーンもいつもとは違う感じだったりと、好みはわかれるかもしれないな、という感じです。

でもノラネコぐんだんと揃って正座をして説教されているこだぬきとか、追いかける途中に沼に落ちたりととにかく貧乏くじのワンワンちゃんとか。

これはこれで楽しめました。

 

ノラネコぐんだん   ふねにのる Noraneko Gundan's going on bord!

 

 

感想

この絵本には会話や文章はほぼ出てこず、英語の図鑑のようなものなので感想のみで。

一応ストーリーとしてはノラネコぐんだんが乗ってはいけないという舟に乗って海に出るというお話です。

海で嵐にあい、大きなイカに助けてもらい、次に宇宙船を見つけて宇宙へ行って爆発、虹のすべりだいへ乗って地上へ戻りおしまいです。

 

私としては「初めてノラネコぐんだんの英語の絵本が出る!」と楽しみにしていたんですが、ちょっと期待はずれでしたね。

というのも、普通のお話が英語になっているわけではなく、絵本の中にあるイラストを英語で紹介しているだけで、文章はまるでないんです。

たまに「Good morning.」とかあるだけ。

うちは雑誌のkodomoeの付録でこれを読んだのですが、製本は買わずに付録の小さい版で十分だな、という感じでした。

まあ、英語好きなうしゃこちゃんは喜んで何回も見ていましたが(^^;)

「英語の絵本だ」と期待している人は、必ず本屋さんで中身を確認してから買ったほうがいいですよ。

 

ノラネコぐんだんコミック(番外編)

 

 

こちらは漫画で絵本ではないのですが、小学生くらいなら楽しめるかもしれません。

どちらかと言えば大人向け。

もともと作者の工藤さんは「がんばれ!ワンワンちゃん」というコミックを出していて、ノラネコたちはこのコミックのわき役でした。

 

 

がんばるワンワンちゃんに何かと悪さをするノラネコたちを主役にして絵本にしたのが「ノラネコぐんだんシリーズ」です。

このコミックはその「がんばれ!ワンワンちゃん」の中でもノラネコたちが出てくるところを抜粋して集めたような作品集です。

とはいえ主役はワンワンちゃんなので、ノラネコたちが出てこない話もたくさんあります。

でもノラネコたちがいなくても楽しいですよ。

ちなみに4コマです。

また、ノラネコぐんだんシリーズによく出てくるマーミーちゃんやサラリーマンのおじさんなど、「一体この人たちは誰なんだ!?」というわき役たちの正体がわかって面白いですよ。

 

 

以上、ノラネコぐんだんシリーズの紹介でした。

絵本ではない「ノラネコぐんだん  はらぺこレシピ」と「ノラネコぐんだん  かるた」、そして児童書の「ノラネコ軍団と海の果ての怪物」はのぞいてあります。

 

まだまだノラネコ熱のさめない我が家ですが、とうとう最新作が出るようですね!

今月のkodomoeの付録についているようですが、 どうせ我が家は製本で買う予定なのでお楽しみは後にとっておきます(笑)

 

 

絵本として発売されたらまたレビューしたいと思います。

どうやら今度はカレー屋さんのようですね。

今から楽しみです(^^)

 

ちなみに同じ作者の工藤さん作の、こちら「ピヨピヨシリーズ」もおすすめです!