漫画好きmamaのつぶやき

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【葬送のフリーレン】黄金郷のマハト編のあらすじネタバレまとめ!マハトとグリュックの関係は?

 

『葬送のフリーレン』の漫画の中で、最も長いエピソードとして知られているのが「黄金郷のマハト編」です。

帝国編がそれをしのぐ長さになりそうですが、今のところはマハト編が最長エピソードになっています。

今回は、葬送のフリーレンの黄金郷のマハト編のあらすじネタバレをまとめていきます。

マハトとグリュックの関係についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

 

 

葬送のフリーレンのマハトとは?

 

マハトは魔王直下の魔族である七崩賢の1人で、アウラをも凌ぐ力を持つ強力な魔族です。

得意魔法は「万物を黄金に変える魔法(ディーアゴルゼ)」で、これは人間には解くことができない「呪い」と呼ばれています。

マハトはひょんなことから人間に興味を抱くようになり、人間との共存を望んでいました。

しかし、人間を知るために人間を殺し続けてきたため、かなり危険な魔族として認識されています。

 

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黄金郷のマハト編のあらすじネタバレ

 

レルネンからの依頼を受けるフリーレン一行

 

北部高原を旅していたフリーレンたちのもとに、一級魔法使いのレルネンから個人的な仕事の依頼の手紙が届きます。

フリーレンは「あいつ嫌い」と拒否しようとしましたが、報酬の魔導書につられて依頼を引き受けることにします。

レルネンからの依頼は、黄金郷を覆う結界の管理者を手伝うこと。

その管理者がデンケンだったことに、フリーレンは驚きます。

黄金郷はもともとヴァイゼという都市で、そこを黄金に変えたのは七崩賢のマハトでした。

マハトはいまだに結界の中に封じられた状態で生き続けています。

フリーレンはマハト絡みの依頼だったことを知り、魔導書を返してこの依頼を断ろうとしました。

フリーレンにとってマハトは以前に一度負けた相手であり、いまだに勝つイメージを持てていないのです。

しかし、黄金郷の中にデンケンの思い出の地が眠っていることを知り、デンケンを手伝うことを決めました。

 

現状の説明

 

フリーレンからの協力を得られたデンケンは、現在何が起こっているのかの詳しい説明をします。

レルネンは旧友であるデンケンのために、黄金郷内部の調査を独自で行うことにしました。

その協力者として、エーデルを連れていきます。

マハトは以前ヴァイゼの領主から「支配の石環」という魔族の心を操れる魔道具をつけられ、現在でもその石環をつけていました。

それにもかかわらずマハトが反逆を起こしてヴァイゼを黄金に変えてしまったことから、レルネンは支配の石環に何らかの不具合が起きていると考えます。

そこで、エーデルに支配の石環を分析させ、修復をはかったのでした。

2人は黄金郷に入り、マハトと遭遇。

レルネンが戦っている間にエーデルが支配の石環の分析を始めますが、それには何の異常もありませんでした。

マハトは「悪意を抱いてはならない」という命令を受けていましたが、もともと魔族には悪意などという概念はありません。

人が何の感情も抱かずに食事をして寝ているように、マハトも何の感情も抱かないまま町を黄金に変え人を殺しているのです。

そこに悪意がない限り、支配の石環の制約は何の意味もなしません。

打つ手がなくなったレルネンは出直そうとしますが、一瞬の隙をついてエーデルがマハトの記憶を読みました。

これで出直す必要もなくなったレルネンは、気を失ったエーデルを抱えて黄金郷から脱出しました。

 

マハトとの話し合い

 

話に一段落ついたところで、デンケンはマハトとの話し合いに出向くと言い出しました。

デンケンの目的はマハトを倒すことではなく、黄金郷をもとに戻すことです。

マハトを殺しても、黄金郷がそのままでは意味がないのです。

そこで、無駄だとは知りながら、ずっとマハトとの話し合いを続けてきたのでした。

フリーレンは「確かめたいことがある」と言って同行を申し出て、シュタルクとフェルンもフリーレンについていくことにしました。

マハトに会うなり戦闘モードになるフリーレンに、あわてて身構えるフェルンとシュタルク。

しかしデンケンが止めたことで、戦闘にならずにすみました。

フリーレンはこの一瞬で自分がマハトに勝てないことと、マハトが完全無欠ではないことを見抜きます。

その後、マハトは人間と共存の道を探していることを語り、フリーレンは共存を望みながら人を殺し続けるマハトの矛盾を指摘。

しかし、マハトはそれを矛盾とも思っておらず、「なぜ人を殺し続けるのか?」という問いに「なぜそんなことを訊くのか?」と質問し返します。

フリーレンはやはり魔族とは絶対にわかりあえないことを確信し、話し合いはそこで終了しました。

 

マハトの記憶

 

人間への興味

 

フリーレンはマハトとデンケンの親しそうな様子から、2人の関係を尋ねます。

すると、デンケンはマハトのことを師匠だと答えました。

そして、エーデルから引き継いだ、マハトの100年分の記憶をフリーレンに受け渡しました。

当時のマハトは魔王の命に従い、人間の村を手当たり次第に滅ぼしていました。

そこで1人の神父と出会い、「悪意」や「罪悪感」などと言った言葉を聞かされます。

神父はマハトの様子から彼が「悪意」や「罪悪感」といった感情がわからないと悟り、「かわいそうに」とつぶやきました。

それからマハトは「悪意」や「罪悪感」を知りたいと思うようになり、人間に興味を持ち始めます。

 

グリュックとの出会い

 

マハトはヴァイゼの近くで貴族の馬車を襲い、そこでヴァイゼの領主であるグリュックと出会います。

マハトはグリュックも殺すつもりでしたが、グリュックはマハトに取引をもちかけます。

グリュックはマハトに「悪意」や「罪悪感」を教えるかわりに、政敵を潰してもうらおうと考えたのでした。

マハトはそれを受け入れ、グリュックに仕えるようになります。

 

デンケンとの出会い

 

マハトはグリュックの右腕として、ヴァイゼの民からも信頼されるようになっていきました。

そんな頃、グリュックは親戚の子であるデンケンを引き取ります。

デンケンは魔族に両親を殺され、生きる気力を失っていました。

そこでグリュックはマハトをデンケンの師匠とすることで、魔族への怒りで気力を取り戻させようとします。

デンケンはグリュックの思惑通り、復讐心をマハトへぶつけることで元気を取り戻します。

そして、マハトに魔法を習いながら、グリュックの娘であるレクテューレと親しくなっていきました。

そして、大人になった2人はついに夫婦となったのでした。

 

支配の石環

 

北部高原の最北端で魔族による襲撃があり、城塞都市がひとつ滅ぼされます。

それにより貴族や民衆たちからマハトへ対する不信感が芽生え、マハトは支配の石環をつけることを強制させられました。

貴族たちは、「ヴァイゼの民に仕えること」と「ヴァイゼの民に悪意を抱いてはならないこと」という命令を要求。

それに対し、グリュックは「最高に笑えるだろう」と言いました。

グリュックは、それらの命令がマハトにとって何の意味もないことを知っていたのです。

そして、一種のパフォーマンスとして、多くの貴族たちの前でマハトに支配の石環をうつけてみせたのでした。

 

黄金郷の出現

 

それから時は流れ、もともと病弱だったレクテューレが息を引き取ります。

デンケンはヴァイゼを去り、グリュックは1人で娘の墓参りを続けていました。

すっかり年老いたグリュックは出会った頃とまったく変わらないマハトを見て、人間と魔族の時間の流れの違いを実感します。

マハトは「たった一瞬でもかけがえのない時間だった」とグリュックに語り、続けて「だからすべてを壊そうと思う」と言いました。

グリュックは一緒にかけがいのない時間を過ごしたグリュックを殺すことで、ようやく「悪意」や「罪悪感」をつかめるような気がしていたのです。

グリュックはいつかはこんな日がくることをわかっており、穏やかに別れを言いながら黄金へと変えられていきました。

その後、グリュックはヴァイゼ全体を黄金に変え、ここに黄金郷が出来上がったのでした。

 

マハトVSゼーリエ

 

支配の石環の命令に逆らえば死ぬはずのマハトでしたが、ヴァイゼを黄金郷に変えてもまだ生きていました。

それはつまり、マハトが「悪意」を抱かなかった証拠となります。

自分が生きていることにがっかりしたマハトは、今回のことを次に生かそうとヴァイゼから去ろうとしました。

そこへゼーリエがやって来て、マハトにヴァイゼをもとに戻すよう迫ります。

ところが、マハトは自分が黄金に変えたものをもとに戻すことはできませんでした。

それを知ったゼーリエはヴァイゼのことは諦め、マハトを殺そうとします。

しかし、そこへレルネンら弟子たちが駆けつけ、マハトを一時的に結界に閉じ込めました。

彼らはヴァイゼをもとに戻す方法がわかるまで、マハトを生かしておくことを選択したので。

興が冷めたゼーリエは後のことを弟子たちに任せ、レルネンたちは力をあわせて黄金郷をマハトごと封じ込めたのでした。

 

魔法の解析

 

フリーレンはマハトの膨大な記憶から、マハトの「万物を黄金に変える魔法(ディーアゴルゼ)」の解析をしていました。

この解析には多くの魔力のリソースを使うため、フリーレンはほとんど自分で動くことができなくなります。

一方、マハトと顔なじみの大魔族ソリテールは、黄金郷を封じている結界の解析を始めました。

そして、フリーレンの解析が終わるよりも早く黄金郷の結界がとかれ、マハトはソリテールとともに黄金郷の外へ出ることにします。

 

激闘開始

 

マハトの魔法の解析で眠ってしまったフリーレンや集落の人々を逃がすため、フェルンとシュタルクはソリテールに向かっていきます。

フリーレンたちと一緒に先に進んだデンケンはマハトと出会い、フリーレンたちを先に行かせてマハトとの戦闘を開始します。

それぞれに激闘を繰り広げる3人でしたが、結界が破られたことでマハトの黄金が広がり続け、シュタルクとフェルンは黄金に変えられてしまいます。

デンケンは黄金の広がりを察知し、一時マハトとの戦闘を中止してフリーレンのもとへ急ぎました。

しかし、そこへソリテールが現れ、デンケンを魔法の剣で襲います。

デンケンはマハトの呪いを跳ね返す「呪い返しの魔法(ミスティルジーラ)」をわざと解除し、自分の体を黄金にすることでソリテールの剣を防ぎました。

マハトの黄金は広がり続け、フリーレンや集落の人々をも飲み込みましたが、そこでフリーレンの解析が終わります。

フリーレンは黄金からもとに戻り、デンケンたちのもとへと向かいました。

 

フリーレンVSソリテール / デンケンVSマハト

 

フリーレンは一番近くにいたデンケンを黄金からもとに戻し、マハトとソリテールに対峙します。

そして、フリーレンとソリテール、デンケンとマハトの死闘が始まりました。

フリーレンはソリテールからフェルンたちが死んだと聞かされますが、大きな動揺もせずに戦い続けます。

彼女の言葉が嘘だと断定できる要素はありませんでしたが、フリーレンはヒンメルのように最後まで仲間を信じることにします。

そして、ソリテールと戦いながらも魔法の解析を続け、黄金郷をすべてもとに戻しました。

すると、黄金から戻ったフェルンが長距離からソリテールに魔法を撃ち込み、ソリテールは倒れます。

フェルンやシュタルクのことを気にもとめていなかった、ソリテールの油断が招いた結果でした。

フリーレンはソリテールにとどめを刺し、激しい戦いは終わりました。

 

一方、デンケンもマハト相手に苦しい戦いを強いられていました。

しかし、黄金郷がもとに戻ったとき、マハトの気が一瞬だけそれ、その隙をついてデンケンがマハトに高圧縮のゾルトラークを撃ち込みます。

デンケンはこの切り札をこれまで使うことなく、最後までとっておいたのです。

マハトに致命傷を負わせたデンケンでしたが、そこで自身も力尽きて倒れます。

マハトは傷を負いながらもとに戻ったヴァイゼの町をさまよい、そこでグリュックと再会しました。

グリュックはマハトがもう長くないことを知り、タバコをすすめます。

そして、マハトの後を追ってきたデンケンに「楽にしてやってくれ」と頼み、とどめを刺され消えゆくマハトに「楽しかったよ」と伝えたのでした。

 

平和が訪れたヴァイゼの町

 

黄金郷からもとに戻り、マハトも滅びて平和が訪れたヴァイゼの町。

フリーレンたちは体を休めながら、歓迎ムードのヴァイゼの町でのんびり過ごしました。

デンケンも怪我から復活し、フリーレンたちと挨拶を交わします。

グリュックはフリーレンに感謝を伝えますが、マハトの記憶を見たフリーレンはそれは本心かと疑います。

しかし、グリュックはマハトのことを「華々しく散れた」と言い、「感謝している、嘘ではない」と伝えました。

その言葉に、ようやくフリーレンも笑顔を見せます。

デンケンは再びレクテューレの墓を訪れ、「最後まで醜くあがいたぞ」と報告するのでした。

 

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マハトとグリュックの関係は?

 

マハトとグリュックの関係は、ひと言でいえば「悪友」でしょう。

グリュックがマハトを仲間に引き入れたのは、息子を殺した政敵たちを一掃するためです。

普通の人間ならいくら息子の敵を討つためとはいえ、魔族と手を組もうなどとは考えないでしょう。

しかし、グリュックはいずれマハトが自分やヴァイゼに害をなすことをわかっていながら、自分の目的のために利用しました。

根は悪い人間ではないグリュックですが、このあたりが完全なる善人ともいえない理由です。

マハトのほうは一風変わったグリュックという人間に興味を持ち、こちらも自分の目的のために一時期手を貸すことにします。

グリュックとマハトはお互いの利益のために結ばれた関係ですが、なかなかに馬が合ったようで、徐々に本当の友達のようになっていきます。

マハトはグリュックのことをヴァイゼごと黄金に変えましたが、それはグリュックのことを殺せば今度こそ「悪意」や「罪悪感」がわかると思ったからです。

そう思うくらいには、マハトの中でグリュックは大きな存在となっていたのです。

結局のところマハトに悪意や罪悪感は芽生えませんでしたが、マハトがグリュックとの時間を楽しんでいたことは確かです。

グリュックもマハトの最期に「楽しかった」と言うくらい、彼のことが好きだったのでしょう。

人間と魔族、絶対に相容れない関係でありながら、グリュックとマハトは2人にしか理解できない友情を築いていたと考えられます。

 

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黄金郷のマハト編まとめ

 

黄金郷のマハト編は、マハトとグリュックの過去エピソードがメインとなっています。

そのため、10巻あたりではフリーレンたちがほとんど出てきません。

しかし、このマハトとグリュックの話がとても見ごたえがあるので、フリーレンたちの出番がないこともあまり気になりません。

マハトは今でもかなり人気の高いキャラですが、もしアニメになったらファンもさらに増えるでしょう。

グリュックとの過去がじっくりと描かれたからこそ、マハトの最期はとても感動するものになっています。

アニメ2期で黄金郷のマハト編まで放送されるかどうかはわかりませんが、スケールの大きなこのエピソードがテレビで観られる日が待ち遠しいですね!