うちのうしゃおくんはアトピー性皮膚炎です。
赤ちゃんの頃からアトピーにはずっと悩まされてきたのですが、最近ではようやくそれほどひどくなくなってきました。
もしも今お子さんがアトピーで悩んでいる人がいるのなら、少しでも私の体験談を参考にしてほしいと思い、私のアトピー奮闘記を少しずつ綴っていきたいと思います。
1 乳児湿疹とアトピーの違い
うしゃおくんの皮膚に異常が現れたのは生後一か月。
ほっぺにぽつぽつと小さなできものがあらわれてきました。
しかしこの時にはアトピーなどと疑いもしていませんでした。
一か月検診でも「乳児湿疹だね。清潔にして保湿しっかりとしてね」と言われたくらいです。
私も後から知ったことですが、この頃の赤ちゃんは乳児湿疹ができやすい時期なので、アトピーかどうかということはお医者さんでもすぐに診断ができないようなのです。
とりあえずは乳児湿疹だと疑って、基本的なお肌ケアを続ける。
乳児湿疹ならば数か月でおさまるはずなので、そこで適切なケアをしているにも関わらず湿疹が治らなかったり悪化するようであればアトピー、と診断がおりるということです。
つまりは時間がたたなければどっちに転ぶかわからないというあやふやさ・・・。
でも「アトピー」という名称自体が「特定されていない」とか「奇妙な」とかいう意味から来ている上、アトピーの原因はいまだに解明されていない状態なので仕方ないって
言えば仕方ないんですよね。
2 アトピーの初診断
私もうしゃおくんのお肌は乳児湿疹だと疑わず、毎日顔を清潔に洗って保湿を頑張っていました。
しかしいくらたっても治らないぶつぶつ。
それどころかどんどん悪化してきます。
生後半年近くになっていた頃、うしゃおくんの顔は明らかにただの湿疹とは違い、真っ赤にただれてくるようになりました。
これはもうおかしいと病院に行ったら、そこで初めて「アトピーだね」と診断されたのです。
アトピーという名前は知っていても実際に体験したことのない私は、この時点ではまだそこまで深刻に考えていませんでした。
薬を塗れば治るんだろうなー、くらいの軽い気持ち。
ほんと、今考えるととことん無知でしたね。
3 通院でおかした大きなミス
とりあえず病院で出された薬を塗って一週間、うしゃおくんの顔は嘘のようにキレイになりました。
そして一週間後また病院に行ったのですが、あとから考えるとここで私はとても大きな間違いをしてしまったのです。
その病院は大きな総合病院で、曜日によって先生が違いました。
前回受診した日のちょうど一週間後は病院に行けなかったため、私は一日ずれて前回とは違う曜日に行ってしまいました。
すると前回の先生ではなく、違う先生での診察となったのです。
私は先生なんて誰でも一緒だと思っていたのですが、その先生は前回のひどい状態のうしゃおくんを見ていないので、どれだけ回復したのかもちろんわかるわけもなく。
しかも『前回見てないんだから状態なんかわかるわけないでしょ。なんで今日来たの』的なことを言われ・・・(実際はここまでひどくなかったけど、すごく冷たい言い方でした)
「まあ、これだけキレイになってるから大丈夫でしょ」で診察が終わってしまったのです。
これがすべての間違いのもとでした。
今ならわかります。
キレイになったからって薬をやめたらすぐに元に戻ってしまうんです!
当時の私は知らなかったのですが、この時最初に使ったのはとても強いステロイドでした。
本来ならばここで弱いステロイドに切り替えて様子を見ながら徐々に薬の量を調節していくのですが、そんなことはまったく知らなかった私。
また復活してしまったうしゃおくんのアトピーを見て絶望に襲われてしまいました。
4 ステロイド拒否のはじまり
また悪化してしまったうしゃおくんの肌を見て、私は色々とネットでアトピーについて調べ始めました。
そこで知った事実が、うしゃおくんが使った薬が強力なステロイド剤だったということです。
今で思うと恥ずかしいくらいの本当に無知な私は、ステロイドという言葉に恐怖しか感じませんでした。
しかもステロイドの副作用や、使い続けると逆にアトピーがひどくなるという情報ばかりを読んでしまい、とたんに薬を使うのが怖くなってしまったのです。
しかしこの無用なステロイド断ちが、後々うしゃおくんをひどく苦しめてしまうことになってしまったのです。
次回に続く