うしゃおくんのアトピーの記録第二弾です。
前回は私がステロイドを怖がってしまったところまでのお話でした。
今回はそんな脱・ステロイドを決意した私の不毛な病院巡りの記録です。
前回のお話はこちら
1 試行錯誤の民間療法
ステロイドに頼らないと決めてから、私はネットや本でアトピーのことを調べまくり、良いと思われることはなんでもやりました。
油を断てば治ると聞けば蒸し料理や煮物メインで料理を作り、レンコンがいいと聞けば毎日レンコン料理を出し、足浴がいいと聞けば毎日足浴をさせ。
他にもいいとされる市販の軟膏やらなんやら色々と試しました。
でもこれらの民間療法って、当たり前だけど即効性があるわけじゃないんですよね。
油を断つとかレンコンがいいとか、そういうのはもちろん嘘でもなんでもなくアトピーの人にとっては効果があると実証されているんですけど、どちらも長期に渡って体質改善していくものなんですよね。
さらに言えば、薬で症状を押さえながら併用するか、ある程度症状がおさまってからするものであって、我が子のように全身血まみれになっているほどにひどい状態の子には焼け石に水なんです。
この頃のうしゃおくんはもうアトピーが全身に広がっており、キレイな肌を探すのが難しいほどの状態でした。
それでもかたくなにステロイドに頼らずに治療しようとしていた私のせいで、うしゃおくんにずいぶんつらい思いをさせてしまいました。
2 虐待一歩手前のアトピーノイローゼ
もうこの頃の私はまさにアトピーノイローゼになりつつありました。
うしゃおくんはうしゃおくんでかゆくて常に傷口をかきむしってしまったり、私の服に顔を押し付けてかゆいところをこすりつけたり、親子で常に血まみれ状態でした。
お風呂に入るとよけいかゆくなるので手にはビニールをかぶせて入浴したり。
かゆくて眠れないうしゃおくんの背中を一晩中さすったり。
そんなこんななんで私は常に寝不足。
この時期はまともに寝た記憶がほとんどありません。
連続で眠れて1時間半。
そのあと泣きわめくうしゃおくんを抱っこし続けて2時間とか、そんな毎日でした。
あまりに寝不足でイライラしていた私は、ある晩泣き叫ぶうしゃおくんを前に我慢ができず「うるさいうるさいうるさい!!」と怒鳴ってしまいました。
はっきり言って虐待一歩手前です。
ただその時は幸運にもちょうど実家に泊まりにきていたので、気づいた母が夜泣きの対応を変わってくれたおかげで冷静さを取り戻すことができました。
もしこれが夜中に子供と二人きりだったら、と思うと・・・。
今でもぞっとする出来事です。
3 ステロイドを使わない病院を探し求めて
そんなノイローゼ状態の私は、民間療法に頼るとともにステロイドを使わないアトピー治療をしてくれる病院を探してあちこちへ病院巡りをしていました。
ネットで評判がいいと聞けば行き、そしてがっかりして帰ってくる。
そんなことの繰り返しでした。
結局はどこの病院に行ったってもらう薬は一緒なんです。
多少種類は違っても結局はステロイドと保湿剤です。
おかげでステロイドの種類にすっかり詳しくなってしまいました。
それにしても皮膚科ってどこも混んでいるので、診察終わるまでに2時間かかるとかざらにありますよね。
それに加えて薬局の待ち時間、家からの移動時間含めると、本当に無駄な時間を過ごしたものだと思います。
そしてまだ0歳なのにそんな病院巡りにつきあわせてしまったうしゃおくんにも本当に申し訳なく思います。
でもこの病院巡りも最終的には無駄ではなかったんです。
何軒目の病院かもすでに忘れましたが、いくつもの無駄足の上についに私は信頼できる先生を見つけることができました!
そしてこの先生との出会いが、私とうしゃおくんのつらいアトピー生活を変えてくれることになるのです。
次回へ続く